関連記事:Web開発技術マップ2026
APIはWeb開発において欠かせない概念です。天気予報アプリ、SNSログイン、決済機能など、多くのサービスがAPIを通じて連携しています。この記事では、APIの基本を初心者向けに解説します。
APIとは
API(Application Programming Interface)とは、ソフトウェア同士が情報をやり取りするための**インターフェース(窓口)**です。
身近な例でたとえると、レストランの「メニュー」のようなものです。
- あなた(クライアント)がメニューを見て注文する
- ウェイター(API)が注文をキッチンに伝える
- キッチン(サーバー)が料理を作って返す
APIを使うと、他のサービスの機能やデータを自分のアプリケーションに組み込むことができます。
Web APIの仕組み
Web APIは、HTTP通信を使ってデータをやり取りします。
リクエストとレスポンス
クライアント → リクエスト → サーバー
クライアント ← レスポンス ← サーバー
- クライアントがAPIのURL(エンドポイント)にリクエストを送る
GraphQL入門も参考にしてください。
- サーバーがリクエストを処理する
- サーバーが結果をレスポンスとして返す
HTTPメソッド
| メソッド | 用途 | 例 |
|---|---|---|
| GET | データの取得 | ユーザー情報を取得 |
| POST | データの作成 | 新しいユーザーを登録 |
| PUT | データの更新 | ユーザー情報を更新 |
| DELETE | データの削除 | ユーザーを削除 |
JSON形式
APIのレスポンスは多くの場合、JSON(JavaScript Object Notation)形式で返されます。
{
"id": 1,
"name": "太郎",
"email": "taro@example.com",
"age": 25
}
REST APIとは
REST(Representational State Transfer)は、Web APIの設計原則の1つです。現在のWebサービスで最も広く使われている形式です。
RESTの基本原則
- リソース指向:URLでリソース(データ)を表現する
- HTTPメソッド:操作はHTTPメソッドで表現する
- ステートレス:各リクエストが独立している
RESTful URLの例
GET /api/users → ユーザー一覧を取得
[Webセキュリティ入門](/articles/web-security-nyumon)も参考にしてください。
GET /api/users/1 → ID:1のユーザーを取得
POST /api/users → 新しいユーザーを作成
PUT /api/users/1 → ID:1のユーザーを更新
DELETE /api/users/1 → ID:1のユーザーを削除
APIを実際に使ってみる
curlコマンドで試す
ターミナルからAPIを呼び出す最も簡単な方法です。
# 天気情報APIの例(公開API)
curl https://api.example.com/weather?city=tokyo
JavaScriptで使う
// fetch APIを使ったリクエスト
const response = await fetch('https://api.example.com/users');
const users = await response.json();
console.log(users);
Pythonで使う
import requests
response = requests.get('https://api.example.com/users')
users = response.json()
print(users)
認証の仕組み
多くのAPIでは、認証が必要です。主な認証方式を紹介します。
APIキー
シンプルな認証方式で、発行されたキーをリクエストに含めて送信します。
OAuth 2.0
「Googleでログイン」「GitHubでログイン」などのソーシャルログインで使われる認証方式です。ユーザーのパスワードを直接扱わずに認証できるのが特徴です。
Bearer Token
認証後に発行されるトークンをリクエストヘッダーに含めて送信する方式です。
よく使われる公開API
初心者の練習に適した公開APIの例:
- JSONPlaceholder:ダミーのREST API(テスト用)
- OpenWeatherMap:天気情報API
- GitHub API:GitHubのリポジトリ・ユーザー情報
- PokeAPI:ポケモンのデータAPI
APIを使う際の注意点
- レート制限:短時間に大量のリクエストを送らない
- APIキーの管理:キーを公開リポジトリにコミットしない
- エラーハンドリング:APIが失敗した場合の処理を実装する
- 利用規約:各APIの利用規約を確認する
まとめ
APIはWebサービスの連携に欠かせない技術です。まずは公開APIを使って実際にリクエストを送り、レスポンスを確認するところから始めてみましょう。
Web開発の全体像についてはWeb開発技術マップ2026も参考にしてください。